お客様も貴重な資料作成のプレッシャーを感じる中、共にデザインを考え、共にこだわり抜いた貴重な一冊。

「岡山県庁舎の耐震化に伴い、パンフレットを作りたい」とのご相談を受け、通常の案件と思ってのスタートでしたが、お預かりした原稿や資料を拝見したところから、甘い考えは一変。大変貴重な資料作成だと言うことを認識しました。

「岡山県庁舎」が前川國男の設計であることはうっすら記憶していたものの、「貴重な建築物」である認識が浅かったのもあり、改めてデザイナーとも共有。特徴的な設備や技術的な部分を画像にした紹介ページ、岡山県庁舎のみどころ、より深い部分のテクニカルな説明を、読み手により分かりやすく伝わるよう、表現しました。

導入部分は岡山県庁舎の特徴的な場所や設備を目で紹介。

岡山県庁舎全景から始まり、特徴的なカーテンウォール（外壁）の拡大図、本庁舎と議会棟に囲まれたサンクンガーデン等、20Pに渡り、特徴的な場所を画像で紹介しています。

詳細説明は別ページでアプローチしていますが、ここでも岡山県庁舎で取り入れている配色を意識したデザインとしました。

表紙や平面図はデザインを優先した黒ベタ印刷

表紙はシンプルでありながら岡山県庁舎の特徴が生きるよう、黒ベースのデザインになっています。中面にある平面図も同様にデザインを優先させていますが、実は印刷オペレーター泣かせのデザイン。

通常の黒色のみではどうしても仕上がりの色が薄くなることから、イメージ通りの仕上がりにする為に、高度な技術を使って表現しています。

そんな部分も感じながら手にとっていただけると、デザイナーも印刷オペレータも嬉しく思います。